今まで読んだサッカーマンガの中で一番リアルな作品。
それが、「ジャイアントキリング」。


弱小サッカーチームに監督として戻ってきた、
元スター選手がチームを立て直すという話なんだけど、
派手な必殺技も出てこないし、ファンタジスタもいないし、
あまつさえ優良外国人もいないという、
マンガとしてはあり得ない設定。

でも、これが抜群に面白いんだよね。
何よりリアルにサッカーを描ききっているからだと思う。

最初は監督に視点が行き、
その後広報、応援団、フロント、記者、カメラマンにも行き、
もちろん選手たちにも、あまねくスポットが当たる。

加えて、
キャプテン剥奪によるチーム崩壊危機あり、
若手の台頭による、ベテランの苦悩あり、
応援団とフロントの確執あり、
新応援団と旧応援団の衝突あり、
と、目が離せない展開が目白押し。

おまけにチームが連敗していると来ては、
一体、このあとどうなっちゃうの？と心配しきり。

ただ、連敗している絶望的な状況下でも、
監督が選手達を少しづつまとまっていき、
チーム全体が勝利に向かい闘い始めている。

そして、今回対戦の相手は、名古屋グランパレス。
豊富な資金力を背景に優良外人３人を擁したチーム。
加え、相手監督に因縁があると来ては、
もう、盛り上がるしかない展開。

今までは１試合１回のペースで連載が進んでいたけど、
この名古屋戦は複数回を使ってじっくりと書き上げている。

今週で前半終了。圧倒的に攻められながらも０－０で終了。

さて、監督はどんな手を打ってくるのか？
来週が非常に楽しみです。
今、一番楽しみなマンガかも。